「ヒトバタラジオ」は、株式会社ステッチが運営するポッドキャストです。採用・人材育成・組織づくりを専門とするキャリアコンサルタント・高瀬がパーソナリティを務め、各分野の実務家をゲストにお招きして、採用・組織・働くことにまつわるリアルな声をお届けしています。※本記事は、収録内容を文字起こしして記事化したものです。音声が聞きづらい環境の方や聴覚に障がいのある方にも内容をお届けするため、またテキストで読み返したい方にもご活用いただけるよう掲載しています。※読みやすさのために一部表現を整えています。発言の意図・内容は変えていません。※掲載情報は収録時点のものであり、発言は個人の見解に基づくものです。内容の正確性・最新性を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。ポッドキャスト配信はこちら→Spotify→AmazonMusic→Youtube→ApplePodcastこの記事で学べること中小企業の採用課題長野移住で見えた「人がいないのではなく、出会えていない」という現実デジタルハリウッドSTUDIO松本を立ち上げた背景スキルより「どう働きたいか」が大事な理由——現場の実感卒業生採用に至るまでの3年間ゲスト紹介:株式会社ステッチ代表取締役 細谷 洋平さん本エピソードのゲストは、株式会社ステッチ代表取締役の細谷 洋平(ほそや ようへい)さん。現在は長野県を拠点に活動されており、「地域に根ざした人材が育つ環境づくり」を軸に、教育・採用の両面から地域のデジタル人材育成に精力的に取り組まれています。採用費を積んでも人が採れなかった2016年——「1社の努力では解決しない」高瀬さん: 細谷さん、Stitchとしてなぜ今地域で人を育てるということに向き合っているのか、何かきっかけはあったんでしょうか。細谷さん: 一番大きかったのは、2016年頃に本当に人を採用するということ自体が、本当に苦戦してた時期があったというのが本当に実感で、あの時まだ2020年ぐらいにかけてオリンピックがあるよみたいな時に、人をどうやって採用していくのか非常に苦戦したところが、もう本当に実感ですね。東京で仕事をしていても、デジタル系がわかる人材って本当に取れなくて、かといって条件を上げればいいというわけではなくて、同業の社長と話をしても各社一緒というところがあって、もう1社1社の努力ではもう、解決しないんじゃないのかって思ったのが本当にきっかけですね。高瀬さん: 採用課題として、私も採用の現場にいると、媒体に掲載しても、人材紹介会社を使っても、なかなか欲しい求める人物像に会えないなっていう期間がすごい長くて、そんな感覚があります。細谷さん: そうだよね。あの時さ、紹介会社と人材の媒体にすごいとんでもないお金を使っていたというのもあって。だから本当に苦戦してたというのが実感できたよね。ほんとに思い出します。2022年長野移住で気づいたこと——「人がいないのではなく、出会えていない」細谷さん: そんな中で2022年に実は僕が長野県に移住したところが、視点を変える大きな変化というのがあったですね。実際に住んでみると、地域に能力がある人とか、やる気がある人は本当にたくさんいるということがすぐにわかってきた。ただ一方で、デジタルスキルをどうやって仕事に活かすの?みたいなところがわからないという声も多かったのも実際のところで、あれっと思って。人がいないんじゃなくて、マッチングというわけじゃないんだけど、人と仕事がうまく出会えないというところがあったんじゃないかなと思った。スキルが足りないというより、どこでどう活かしていいのかが見えていないとかだったら、もう採用の話をする前に学ぶところから一緒にやっていったらどうなのかなと考えるようになってきたというのが実際のところですね。高瀬さん: なるほど。育てることで出会いそのものを変えようという発想なんですかね。細谷さん: そうね。だからもう東京だと人がいないというところがあったので、本当に砂の中に立ち向かうような形だったので、であれば、地域で活躍できそうな方、できる人というのを地域で育てる仕組みを作って、スキルだけではなくて想いとか熱量を含めて、一緒に働いていただけるような方と出会いたいなって思ったというのがきっかけですね。コロナが変えた「どこに住んでいるか」と「どんな仕事をしているか」の関係高瀬さん: もう一つ大きな要素として、やっぱりコロナだったんですね。細谷さん: ですね。もう本当に僕自身が移住しちゃったというのもコロナがきっかけではあったし、うちの社員の方で、もうちょっと郊外に引っ越しして、もう少し住環境広いところに移ろうみたいなところはあったんだよね。やっぱりコロナをきっかけに、それまで僕らがやりたかったテレワークとかリモートワークみたいな仕組みが社会として一気に広がって、どこに住んでいるか、どんな仕事をしているのかというのが必ずしも一致しなくなってきた。本当にこれって地域で人材育成していく上で結構大きな変化だったのかなって思ってます。高瀬さん: 地域にいることで選択肢が少なかったり、そういうのが問題としてあるのかなと思ってたんですけど、そういうことではなくなってきたということでしょうか。細谷さん: そうですね。もちろん手作業でものを作るとか、物理的な距離があるとか、そういう仕事というのは当然あるので、その場所でないとできないことってあると思うんだけど、幸いにも我々はテレワークで仕事ができる。週1とか月に数回会うだけでオンラインで処理ができるというようなのがたまたま我々のお仕事だったというところで、それはちょっと大きかったかなと思ってます。なぜデジタルハリウッドだったのか高瀬さん: なるほど。そこからデジタルハリウッドSTUDIO松本の開校につながっていく。細谷さん: ですね。本当に採用できなかったので、じゃあゼロから育ててというところがやっぱり大きかったですね。その中でオンラインだけのスクールというのもあった。でも、顔が見える関係性で学ぶこととか、そこの場所に行って会話をするとか、わからないところを聞けるというところがやっぱり意味があるんだろうなと思ってきた。いろいろ調べていく中で、社内でもそういうオンラインカリキュラム作ろうかとも思ったし、だけど、情報の鮮度、例えば1年後には今学んでる技術が古くなっちゃうみたいなところを、カリキュラムをアップデートできるかどうかとか、いろんなことを考えていくと、デジタルハリウッドのハイブリッド型の学びのスタイルというのがすごく効果的だなというか、可能性を感じたというのが実際のとこでした。もう調べてすぐにアポイントを入れて、会いに行って説明してというトントン拍子で本当に決まっていったという感じでしたね。高瀬さん: 行動が早いですね。細谷さん: いや、だって本当に採用できないんだもん。 採用できなくてみんな困ってて。自分自身もそうだしね。メンバーと話してても誰かいい人いないですか?動いてるんだけどね、いないよねなんていうのが言葉になっていて、でもそれって何も変わらないというので…。お恥ずかしい話、会社が変わらないからやめようって思われた方もあの時いたし、やっぱり動かないとなみたいなのが実際のところですね。なのでオンラインで東京の最新の学びというのができて、わからないところはすぐに聞ける環境、このバランスというのかな、学びのスタイルみたいなのがいいなと思っていました。これっていろんな方にお話しするんだけど、デジタルハリウッドを知らない方とかによく言うのが、東進ハイスクールという予備校ってあるじゃないですか。林先生が東京の本校とかに行かないと学べなかったものが、地域でも衛星で送ってくるから、見ながら林先生の授業が聞けて、わからないところは地域の方がチューターとしてついていて、その人に聞く。林先生がこう言ってるんだけど、これってどういうこと?って聞いて、その場で解決するみたいな。このスタイルってデジタル系のクリエイティブも一緒なんじゃないかなと思ったというのがきっかけだから、ハイブリッドでもいけるなって判断しました。始めてから気づいた「想定外」高瀬さん: 実際に始めてみてどうですか?想定外だったこととかもあれば、聞きたいんですけど。細谷さん: 想定外ね。想定外は本当に制作会社が長野県に少なかったというとこですかね。始めた後に気づくなよって話なんですけど。僕らが困ってるから、多分地域の制作会社も困ってるだろうって思った。ご挨拶しようと思って、全部調べてアポイント入れて、いくつかのところに会いに行ったんですよ。それで、言われたのが、まず件数が長野県にWEBの制作会社の社員数が5人以上ぐらいのところが、何社あるかって、実は30社から50社ぐらいしかなくて。ってことは、例えば平均10名だとしても、300人から500人しか長野県内で働いてないんだよね。制作会社で。そうすると僕らデジタルハリウッドで毎年50人ぐらいをお育てしてる。すぐ市場が飽和するなというか、すぐにいっぱいになっちゃうというのがわかって、これは受け入れられない、地元の制作会社が受け入れてくれることはないんだなというのがお恥ずかしい話。一番想定外というか、予想外だったというのが、もう本当に恥ずかしいけどね。手前で調べろというわけだけど、そこが正直なところ想定外かなと思ってますと。あと実際にはそのスキル以上に自分がどう働きたいかみたいなところをお話できる部分がふわっとされている方が多いというのも、実際のところ感じたですね。スキルだけでは厳しい——「どう働きたいか」を言語化することの大切さ細谷さん: 後ほど髙瀬さんにお話してもらおうかなと思ってるんだけど、言語化できない、というか、私こういうことがしたいんですみたいなところが言語化できないから、それは就労についてもなかなかうまくいかないだろうなみたいなところはちょっと思ったという点でした。高瀬さん: そうですね。スキル以上に自分がどう働きたいかが大事になってくるということですが、地域で人を育てるという話は、人材不足をどう解消するかということではなく、人と仕事の出会いや人と人がどう関係を作っていくのか、そんな話なんだなと、今ちょっと細谷さんの話を聞いて感じました。3年間で見えてきた変化細谷さん: そうですね、だからスキルってWEBのクリエイティブとかWEBのテクニックだけ学べば、就職できるんじゃないかと思われる方がいるんですが、ほんとはそのテクニックを学んで、自分は何をやりたいですみたいなところがないと、やはり厳しいのかなということです。それをしっかり教えないといけないし、キャリアをヒアリングしていかないといけないと思います。2022年の夏以降に構想を考え始めて、2023年7月にデジタルハリウッドSTUDIO松本が開講することができました。おかげさまで今年3年目を迎えていてですね、この間デジタルハリウッドSTUDIO松本の卒業生を約4人実際に採用することができたというところは非常に大きいなと思ってます。今では地域に住みながら働く即戦力として、本当に助かる存在になっていて、皆さんから可愛がっていただいているというのは本当にありがたいなと思っています。またデジタルハリウッドSTUDIO松本を卒業された方の中には、地元の企業とか、東京の企業に就職していただく方とか、それぞれが新しい働き方でされているというところもあります。もちろんフリーランスとしてお仕事されている方もいます。本当にこうした一人一人の変化を見ていくと、地域で人を育てるって、単に人材を確保するためのものではなくて、選択肢を増やして、その人らしい働き方になっていくプロセスなんだなというのは本当に改めて感じてます。高瀬さん: 今日のお話を聞いていて、育てるっていう言葉の意味がすごい広がったように感じましたね。まとめ高瀬さん: 次回のシリーズ第2話では、キャリア面談の現場で感じること、卒業制作に取り組む受講生の姿から見えてきた「育つ」プロセスについて、クリエイティブディレクターの山根さんも交えてお話しします。今日はありがとうございました。では今回はここまでで、次回の配信でまたお会いしましょう。採用ブランディング・ポッドキャスト制作のご相談はStitchへヒトバタラジオは、採用広報・企業ブランディングに取り組む株式会社Stitchが制作しています。採用サイト制作・採用ブランディング支援「応募数が集まらず採用戦略を見直したい」「自社の魅力が言語化できない」「採用広報やコンテンツ制作に手が回らない」そんなお悩みに対して、採用戦略・採用広報・制作まで一貫して伴走可能な体制でご支援します。→ ヒトハダjinjin 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