「ヒトバタラジオ」は、株式会社ステッチが運営するポッドキャストです。採用・人材育成・組織づくりを専門とするキャリアコンサルタント・高瀬がパーソナリティを務め、各分野の実務家をゲストにお招きして、採用・組織・働くことにまつわるリアルな声をお届けしています。※本記事は、収録内容を文字起こしして記事化したものです。音声が聞きづらい環境の方や聴覚に障がいのある方にも内容をお届けするため、またテキストで読み返したい方にもご活用いただけるよう掲載しています。※読みやすさのために一部表現を整えています。発言の意図・内容は変えていません。※掲載情報は収録時点のものであり、発言は個人の見解に基づくものです。内容の正確性・最新性を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。ポッドキャスト配信はこちら→Spotify→AmazonMusic→Youtube→ApplePodcastこの記事で学べることデジタルハリウッドSTUDIO松本の受講生の属性スキルを習得した後に「次に進めない」人が多い理由外的キャリアと内的キャリアの違い——面談で整理される「どう生きたいか」卒業制作で「誰のために・何のために」を問われる瞬間が生む変化ポートフォリオと自己PRをリンクさせるゲスト紹介:株式会社ステッチ 細谷さん、山根さん本エピソードのゲスト・株式会社ステッチ代表取締役 細谷 洋平(ほそや ようへい)さん現在は長野県を拠点に活動されており、「地域に根ざした人材が育つ環境づくり」を軸に、教育・採用の両面から地域のデジタル人材育成に精力的に取り組まれています。・株式会社ステッチ クリエイティブディレクター 山根 朋子(やまね ともこ)さん大手企業を中心にデザイン・クリエイティブ面をご支援。デジタルハリウッドSTUDIO松本では卒業制作を担当し受講生の伴走をされています。受講生の75%が女性——地域のデジタル系スクールに集まる人たち細谷さん: まず、デジタルハリウッドSTUDIO松本って前回お話したんだけど、今3年目というところで、どんな受講生に学んでいただいているのか、その属性について少しお話しておいた方がいいのかなと思ってます。全体の約75%、つまり4人に3人は女性ですね。年齢層は20代、30代、40代、それぞれ約3割ずつというような形で、多いきっかけは結婚とか出産、お子さんが小学校に入学するタイミングとか、あるいは新卒で入った会社を経験した上で、本当にやりたかった仕事に就きたいなど。20代後半ぐらいになって、これからの働き方を見直したいとか、手に職をつけたいというような思いから受講される方が実は多いという印象です。ただ、多くの方が最初からこういう働き方をしたいとか、こういう会社に行きたいというようなイメージをはっきり持っているわけではなくて、卒業までにWEBとかデザインのスキル自体はしっかり学んでいただく。クリエイティブって何?とか、ツールの使い方とか全部学んでいただいて、最初から最後までWEBサイトができるまでをお一人で担当いただくということはしっかり学んでいただくんだけども、一方で自分がどうやって働きたいのかとか、どんな職種があるのかという部分はまだ言葉になっていないというケースが実際のところは多いと思ってます。ここが整理されないと、いざ仕事探そうかなと思ったときに、どうしても一歩踏み込めないというのが実際のところですね。高瀬さん: スキルは身に付いてきているのに、じゃあ次どうしようかなというところで立ち止まっている方が多いという感じですか。細谷さん: そうですね。だからキャリアって?とか働くって何?というところを、改めて考えることとか、どう働きたいかとか、一緒に考えて言葉にする時間って結構大事なのかなと思い始めたのが、この数年やってみて非常に感じているところですね。例えばフルタイムで働きたいとか、あと時短とか、リモートを中心にしたいのかとか、あと制作会社なのかとか、企業のインハウスでやるのかとか、あとフリーランスという選択肢も含めて、いろんな働き方があるんだけど、受講生さんにそういうことを知ってもらうというところから始めてますね。外的キャリアと内的キャリア——面談で整理される「どう生きたいか」高瀬さん: そうですね。実際に私がキャリア面談を担当させていただいてるんですが。皆さんまず前向きに、やっぱりスクールに通いだしたということで、すごく前向きな方が多いんですけど。ただここからどうしようかなとか、これって本当に仕事になる気がしないんだけどみたいな方が多いですね。そこでいろいろお話をさせていただいてるんですが、細谷さんも言ってたように、これから先の選択肢、フリーランスで働くとかフルタイムなのかという選択肢が少しずつ見えてくるだけで、すごく気持ちが軽くなってくるという方が結構多いので。ウェブデザインを勉強したからもうこの道しかないって思ってる方が結構多かったんですけど、この学びをきっかけにこんな関わり方もあるんだなとか、こういった仕事の選択肢が増えるんだなって。すごく視野広がってくれる方が多いので、一気に前向きになっていく、将来の考え方が大きく変わっていく方だったり、安心される方などがすごく印象的ですね。細谷さん: そうだよね。だからやっぱり知るってすごく大事で、キャリアと働きたいというのは、働きたいから学ばれているわけで、学んでいただいているスキルと仕事が自分ごととして結びついていくというのが、感覚としてたぶん生まれるのかなと。高瀬さん: キャリア面談に来られる方の多くが、どんなことをやってきたかとか、自分が今できることとか、そういった外的なキャリアの話はしてくれるんですが、どう生きたいかとか、どう働いていきたいか、その生きがいの部分、いわゆる内的キャリアと言われる部分は、まだ自分の中で整理されてない方がほとんど多いですね。細谷さん: なるほどなぁ。本当にすごく感じる。だから(高瀬さんがキャリア面談で)それを言語化してくれるというのがむちゃくちゃありがたくて。(キャリアコンサルタントの資格取得を通して)しっかり学ばれていて、資格を持たれているから、しっかり説明できて、言語化できるというのは、頼りになるよね。ライフステージの変化と「立ち止まる」こと——それはネガティブじゃない高瀬さん: そうですね。言語化と振り返りというのが面談の中で一番大きいポイントですが。例えば特に女性の方は結婚や出産とかお子さんの成長とかしていく上でライフステージに変化があって、今までと同様の働き方はできないなとか、働きたいと思ってたけど、ちょっと現実的なことを思ってちょっと立ち止まっておられる方とか、逆に思ってたより時間があったから何かできそうということで、ウェブデザインを学ばれることも多い。デジタルハリウッドSTUDIO松本に入られたきっかけとして、チラシをご覧になった方が多いですね。意外と紙ものって皆さん目にするのかなって思います。細谷さん: あれいいよね。ちょっと話脱線するけど、タブロイドをやったってすごく久しぶりだなと思ってて。(補足:社内の取り組みをお知らせするタブロイドを26年1月から発行開始しています。)会社的に、あのノウハウって昔はあったんだけど、今実は完全にデジタル上で全部やっちゃっているから、プリントアウトしてとか、色校を見てとか、そういうプロセスってなくなっちゃったし。やっぱり紙もの、編集ものってやっぱりいいなって思った。高瀬さん: ちょっと環境が変わったところで、これからどうしていこうかな、と揺らいでいる方が結構多いので、今までを振り返りながらデジタルハリウッドSTUDIO松本を受講されて、スキルが身についているのに、次に進めないというのはあったと思うんですが、そういった状態って決してネガティブなことではなくて、その状況や環境の変化に自分自身がしっかりと実は気づいていて、ちゃんと立ち止まって考え始めている証拠だなって私は思っています。そこをしっかりと一緒に整理していく時間を作ることで、本人が納得する未来の選択を取れるようになっていくということを、私は面談を通じて体験してるんですが、課題とか不安というのは人それぞれ違うので、しっかりと面談で寄り添ってサポートするように心がけをしていますね。卒業制作で問われる「誰のために・何のために」——デザインの目的が変わる瞬間高瀬さん: デジタルハリウッドSTUDIO松本で卒業制作を担当して、これまで様々な制作やデザインの現場を見てきたクリエイティブディレクターの山根さんにも是非お伺いしたいです。卒業制作などを通して卒業生の皆さんにどんな変化を感じていますか?山根さん: 6ヶ月コースの中の卒業制作、最後の2ヶ月で皆さんやっていただくんですが。それまでの4ヶ月で色々なスキルを学ばれていて、皆さんはそこで4ヶ月かけてスキルの成長はもちろんある中で、最後に卒業制作というところで、企画みたいなことが入るので、そこで考え方みたいなのを私もわりと大きな声を出してお伝えしています。そういうところもあるので、考え方が変わっていく瞬間みたいなのが結構皆さんありまして。そのスキルとかデザインとかを学ばれた中で、最初は卒業制作に向けて、とにかくデザイン綺麗に上げたい!みたいな方が多いという感じですが、「これはどうやって、誰のためにとか、何を伝えたいんだ?」みたいな。何を相手に届けたいんだみたいなことを、割とその企画の中でトレーナーである私が問いかけると、「あれ、そうかな」みたいな。綺麗に見栄えのいいデザイン上げればいいと思っていたけど、となると?みたいなことで、割とご自身にも問いかけなくちゃいけないみたいな課題を通してですけど、そういうところが出てきて、でもその視点が出てくると、作品の目的がしっかりしてくると、がらっと変わってくるかなというように感じてます。高瀬さん: どんな風にがらっと変わるんですか?山根さん: そうですね、がらっというよりは、軸がしっかりしてくるというか。その企画にもコンセプトワークみたいなところが入ってくるんですが。なのでしっかりその傘の下で、これを展開しようみたいな考え方のちょっとロジカル部分が変わってくるというところですかね。なので、そのプロセスを通じて、どんな伝え方をしたいとか、どういう表現をしようみたいな表現の部分が、どんな仕事に関わりたいかみたいなことを考えることにすごく近いかなと思ってますね。高瀬さん: デザイン制作を通じて、キャリアそのものを整理したりすることもできるということ。山根さん: それがその時間にも通じてるのかなって思いますね。なので単に課題に取り組むというよりは、取り組んでる中で、ご自身が何を大事にしているかとか、どんな視点で物事を見てるかみたいなのを見つめ直す時間とかもなっているのかなというように私も思ってます。ポートフォリオと自己PRをリンクさせる——「その人らしさ」が強みになる高瀬さん: 私ポートフォリオの確認とか、フィードバックも面談の中で実は行ってるんですが、今、山根さんの話聞いてて、そのデザインのプロセスを考える上で、価値観があるとか、本人のその人にしかできない表現みたいなのがあると思うんですが、確かにまさにそうだなって。ポートフォリオのたたきを皆さん作ってくるんですが、そもそも何でこのデザインを作られたのかという言語化がやっぱりうまくできてない方が多くて。デザインに集中しすぎて、こういうコンセプトというか、こういうサイトだからこの色のテンションでという、自分がデザインを起こす過程を描かれてる方が多くて、そういうことじゃないんだよということで。どういう問題点があって、自分だったら何が課題でこうしたらいいという書き方をしなきゃダメですよって言うんですが、結局その中でその人の価値観とか捉え方、考え方で得意な分野、自分だからこうしたいという部分はおそらく結構得意なことが隠れてたりして。そこを聞いてる時に、「それってなになにさんの凄い強みなんで、履歴書とか自己PRにもその辺を反映していきましょう」って言って、自己PRとポートフォリオを結構リンクさせるように私はやってるんですよね。山根さん: 繋がりましたね。細谷さん: だからフリー志望の方って、生成AIでもうデザインって普通に作業としては出来上がっちゃうじゃないっていうところで、じゃあWEBのクリエイターとかWEBのデザイナーが不必要かっていうとそうではなくて、どちらかというと受講生さんなんかが活躍する長野県というところでいうと、中小企業とかいろんな企業の方がWEBサイトを作りたいって言った時に、どういう考えで、どういう商品で、サービスでということを受講生さん・卒業生さんが聞いて、「こうじゃないですかってお話していくこと」、こういう考えってありますよねみたいなところが言えるかどうかというのが、多分お仕事につながるかどうかというところにつながるのかなと。4ヶ月目の時に中間課題があって、卒業制作で本当にガラッと変わるというか、その視点が入っていくというか、目線が入っていくというのがすごく変化を感じますよね。山根さん: そうですね。本当に伝えるってその伝え方がとても大事なので、何を伝えるかということと、どう伝えるかということをうまく学ばれて、それが本当に自分がどういう仕事をしたいかってことを、相手がいるというその場なので、伝えるということ、何かヒントお伝えできたらいいなと思っています。細谷さん: 伝わんないと伝えてないことだもんね。難しいよね。まとめ高瀬さん: 最終回のシリーズ第3話では、地域と「混ざり合う」ってどういうこと?こども映画祭での体験ブース出展、MISO TECHの立ち上げを通して、人と企業と地域がどう自然に関わり合っていくのかについてお話しします。今日はありがとうございました。では今回はここまでで、次回の配信でまたお会いしましょう。採用ブランディング・ポッドキャスト制作のご相談はStitchへヒトバタラジオは、採用広報・企業ブランディングに取り組む株式会社Stitchが制作しています。採用サイト制作・採用ブランディング支援「応募数が集まらず採用戦略を見直したい」「自社の魅力が言語化できない」「採用広報やコンテンツ制作に手が回らない」そんなお悩みに対して、採用戦略・採用広報・制作まで一貫して伴走可能な体制でご支援します。→ ヒトハダjinjin サービスサイト企業向けポッドキャスト制作支援社員の声や会社のカルチャーを音声コンテンツとして発信し、採用・ブランディングに活かしませんか。企画から収録・編集・公開まで一貫してサポートします。→ お問い合わせ