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2022.10.19
乗鞍サステナブル研修モニターに参加してきました!

今回、長野県松本市の観光地域づくり法人松本市アルプス山岳郷が主催し、ステッチの関連会社信州未来づくりカンパニーが企画をした企業研修モニター『乗鞍サステナブル研修モニター』に3日間参加したので、その様子をお届けします!
株式会社信州未来づくりカンパニー >

今回お世話になったのは長野県の標高1500mにある乗鞍高原。令和3年3月に環境省が推進するゼロカーボンパークの国内第1号地域として登録されいる今注目のエリアですっ!!!

松本から電車やバスを乗り継いで上高地の先、白樺に囲まれた乗鞍高原は、中部山岳国立公園内にあり、国内唯一マウンテンバイクのパブリックトレイルが整備されているヒルクライムの聖地として有名です。疲れを癒す硫黄系の温泉やサウナ、冬にはスノボなどが楽しめる魅力が詰まった場所です。
なぜ、この自然豊かな乗鞍高原へ行くことになったのかというと、乗鞍高原の課題や現状をヒアリング・体験して「サステナブルなアクション」について考え、2泊3日のツアーの中で、地域課題に対しアイディアを出し合い、チームとしてまとめていく。という重大任務を果たすためやってきました!
DAY01
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乗鞍高原に着き、早速乗鞍観光センターでE-Bikeをレンタル!
少しE-Bikeの練習をしましたが自転車さえ10年ぶりの私にとってはとても刺激的でした。。
E-Bikeに慣れたところで空気のおいしさを感じながら走ること数分。一の瀬園地にあるNorikura Nature Domeで今回のオリエンテーションとゼロカーボンパーク乗鞍の景観整備の取組について現地の方からお話を伺いました。


まずは今回のオリエンテーションから!
これからの流れや、いつもリモートワークでPCと向き合い仕事している私たちが、デジタルから離れた環境でチームとして乗鞍高原の地域課題をどう解決していくか・・・チームとしてのコミュニケーションを深めていくために3日を通してゲームもやっていくことになりました。


1回目は約40秒!半分くらいのタイムに出来ると言われました。え?
ゲームでひと汗かいた後はDomeに戻り、乗鞍高原の地域課題を解決していくためには歴史を知らなければならないと現地の方に昔の乗鞍高原の姿から今の乗鞍高原になるまでの過程をお聞きました!
この後ろに広がる綺麗な自然も人の手がないと森林化がどんどん進んでしまい大変なことになるとのこと・・・自然が織りなす美しさと思っていたこの景色は人の手がないと保てないということに驚きでした。
乗鞍高原が大好きで乗鞍高原で生活したいけど、高校が無いので高校生になったら親元を離れることも少なくないそう。
『歴史は繰り返されるというのであれば昔の美しい乗鞍に戻そう』と地域の方が行っている取り組みや、乗鞍高原で生活することなど現地ならではのお話は感慨深いものでした。

下から生えてる植物は「わらび」!昔は、この根を粉にしてわらび餅を作っていたそう。

こういうの美味しいですよね~ヤムヤムツリーというバームクーヘン屋さんでいただけます。お土産にもぜひ!
貴重なお話を聞けたあとは、Dome周りの自然を少しお散歩!川の流れる音や風の音、美味しい空気が都会で疲れた身体を癒してくれました。。
お散歩を堪能した後はマウンテンバイクで宿に戻り次の日に備えます。



ここで今回私たちがお世話になったお宿をご紹介!
乗鞍観光センター近くにある「乗鞍高原 ペンション サウスコル」すべて南向きの明るい客室からは乗鞍岳が望めます。また、白濁の天然温泉もあり24時間入浴可能です。水を足していない100%の温泉でお肌ツルツル!



Day02
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本日は整備体験とマウンテンバイクトレイルツアーです!
お宿から歩いて数分。本日お世話になる地域のアウトドア事業者ヤマケンさんが待つノーススターにお邪魔しました!ここも大自然に囲まれすぐそこには綺麗な小川が流れています。素敵な暮らし…。



冒頭でも少し触れましたが、乗鞍高原はマウンテンバイクが走行できる国立公園(パブリックトレイル)があることでも有名。国立公園では国内初とのこと!2021年10月に誕生した『のりくらコミュニティマウンテンバイクトレイル』が完成するまでにかかった年月はおよそ14年。
国立公園の中で、長い年月をかけて作り上げたアウトドアフィールドは地域の方々にも愛されています。
その反面、日本ではマウンテンバイクの馴染みが薄く楽しさがあまり知られていないのが現状。
走れる山道も少なく、危ないという印象からトラブルに発展することもあるんだとか…
環境省の方や地域の方とも話し合いを繰り返し信頼を築きあげてきたヤマケンさんだからこそ、『のりくらコミュニティマウンテンバイクトレイル』ができたのだと感じました。
お話を伺った後はマウンテンバイクが走る道をつくるために整備体験へ!
整備ってなに!?とドキドキしながら車を走らせ近くに小大野川が流れる『トレイル未開の森』に向かいます。





途中で強い雨が降ってしまったため、途中で断念…。
鍬を振り上げ、日ごろのストレスをこの森に置いてきました!おかげでスッキリ~!
整備できるかな・・・と不安がっていた参加者も楽しかった~!と口を揃えてスッキリした顔をしていました!笑
この私たちが整備した区間を『ステッチ』という名前にしてくれるそう。
なんという計らい!!!愛着湧きまくりです。次に乗鞍高原へ訪れたとき、道がどれくらい広がったのか見る楽しみが増えました!またね『ステッチ』!
お昼は、地元で自家製パンや自家製スイーツも提供されているペンションありすさんの特製お弁当をいただきました!久しぶりに体力仕事をしてㇸとへとだった私たちも一気に体力回復!




腕に若干の筋肉痛の影を覚えつつ、次は初日にもやったゲームです。
40秒かかったゲームは何秒に縮められるのか!?半分に縮められると言われたものの・・・チームで意見を出し合えば半分のタイムでできるのか・・・結果は18秒!!!!!
初日は半分なんて無理~!と思ってたのに!半分を切り喜んでいるのもつかの間「もう半分に出来るよ」と声が聞こえてきました。
みんなの顔が一瞬固まりますが、この宿題は最終日に答え合わせします。笑

あっという間に時間は過ぎて次はマウンテンバイクトレイルツアー!!!
ヤマケンさんにマウンテンバイクの乗り方を教えてもらいました!30分ほど練習をしたあとは、いざ実践!レンチランコースを走ってきました!全員初心者のため今回は途中のオソメ池まで!レンチランは作業道を利用した比較的平坦な周回ルートなので初心者でも安心です。
私たちが通ってきた道は昔牧場で、当時は牛が地を踏み鳴らして土地が開けていたから、この辺りもこんなに草木が生えていなかったと教えてくれました。
また、この辺の地域の名前は人の名前からとっていて、女の人関連の地名が付けられることが多いとのこと。自然とどんな方だったのだろうと想像が膨らみます。
途中、雨だからこそ体験できるリアルスプラッシュマウンテンを楽しみながら草木の中を走り抜けるのは子どもに戻って冒険しているようでした!





この日は雨でしたが、減れてたらもっと山が見えていたそう!
息を上げながらも走り切った後には、爽快感と達成感で胸がいっぱいです。やっぱり自然の中を走るのは気持ち良い~!!!
最後は私たちが走ったレンチランをマップでも見せてもらいました!
歴史を知りながら走る道は一味違い、改めて目で見たこの景色は地域の人に守られているのだと実感しました。

マウンテンバイクツアーを楽しんだ後は自由時間。
ツアー後もマウンテンバイクを楽しむ人、温泉を楽しむ人、散歩をして自然を堪能する人、それぞれの乗鞍高原を楽しみました!夕飯の時間は今回のガイドでお世話になっているセツさんと松嶋さんと一緒にペンションでいただき乗鞍高原での暮らしの話など沢山お話できました!
夕飯の後は焚火!!!今回体験した思い出話から日ごろの職場でのコミュニケーション方法などしみじみお話ができました。東京では焚火が出来ないので、神秘的な明かりにとても心が浄化されす。


話は尽きませんが、最終日はワークショップです。
ここで体験したこと・聞いたことを各自まとめどうやったら地域課題を解決できるか話し合います。名残惜しいですが各自部屋に戻ります。
この日はくもりで見えませんでしたが、晴れの日は満点の星を眺めることができるそうです。悔しい!
Day03
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本日は最終日。晴れて見晴らしも良く乗鞍岳がよく見えます!
ワークショップの前に恒例のゲーム!さあ、最終日は何秒まで縮めることができるでしょうか・・・?


初日には40秒で半分なんて無理!と思っていたのに最終日では3秒!!!
チームで意見を出し合う大切さ・諦めない心がここまで時間を縮めるなんて、驚きです。初日よりメンバーとの距離が近づき和気あいあいと笑顔も増えています。
ゲームのあとはノーススターのラウンジにてゼロカーボンアクションを考えるワークショップです。
ここでは今回の体験を踏まえ『チーム』という意味について考えたり、時間をもらい自分の中の意見をまとめて発表し合います。

自分がチームとして普段どんな仕事が出来ているのか改めて考えさせられました。


各自意見をまとめて発表です。この3日間で感じたこと・地域課題の解決について話し合い、パッケージ化します。

このアイディアをどう地域課題に活用していくかチームで考えます。

ポストイットに書き出してアウトプットしていきます。


現状課題として私たちは「整備のリソース(人)が足りない」「地域や行政として、お金を落としてほしい」という点にフォーカスして『チャコールキャンプ』を提案しました!
乗鞍高原では白樺が多く気軽に行ける国立公園、近距離で温泉やアクティビティが揃う魅力ある地域です。SDGsに関心がある人、キャンプ中級者の学生及びファミリー層をターゲットにしてキャンプを通して地域利用する炭を生産⇒販売し、乗鞍高原の経済に参加することで愛着を持ってもらうことが目的です。
キャンプで出た炭を宿に卸し、使用してもらう。利益を人件確保・環境保全に利用すること。森林化が問題になっている山も人も共に整い、乗鞍高原という地域に愛着を持ちリピーターになってもらえればと思い、今回この提案をしました。
実際にこの提案が実現するかは別として、この3日で各々感じたことをこうしてチームとしてまとめあげることができました。

3日間お世話になった乗鞍高原ともお別れです。
この3日間で経験したことはリモートワークでひとりPCの前で仕事している私たちにとって毎日が新鮮で、都会にいると気づかない環境について考えるいいきっかけになりました。
最近聞くSDGsやゼロカーボン。聞き流していた言葉も実際に体験したことにより私に出来ることは何だろうと自然と考えさせられました。
乗鞍高原の自然の音や香りは当たり前ではなく人によって維持されていること。その自然を守るために日々乗鞍高原を想い、話し合いを繰り返している人がいるということ。普段の旅行では気付けない、このモニターに参加したからこそより乗鞍高原の魅力に気付かされたと思います。
きっと都心に帰って人混みにまぎれてからの方が今回のモニターに参加した意味を感じ、自然の美しさや地域の人々を恋しく思うのだと思います。
季節によって見せる表情が違う乗鞍高原にまた行きたいな~!

十割そばも白と黒があり、そば粉本来の味がしっかりとしていておいしかったです! おしぼりさえも愛おしい
また、私自身リモートワークが定着してから入社したので、今回の機会で他のメンバーと更に距離が縮まったことが嬉しいです。
今回このモニターでお世話になったみなさま!本当にありがとうございました!!!!!!
またお会いできる日まで~!
参加者からのコメント
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参加者:M
今回の企業研修では、様々なテーマに取り組むうえで積極的に会話しなければ目的を達成することが難しい場面が多々あり、参加者全員が自発的なコミュニケーションを求められました。
結果、参加以前よりもチームワークを向上することができた実感があり、今後業務を行う上でも、以前より気を遣わずに会話できる関係性になれたと感じています。
今回参加できなかったメンバーにもぜひ体験してほしいと思う内容でした。
参加者:N
今回のプログラムで行った山道の整備体験やマウンテンバイク。未経験のため最初は不安しかなかったものの、事前説明や練習時間でその気持ちは少し払拭され、実践をしてみると楽しい!と思えるまでに。
最後のワークショップでは、乗鞍で実際に見聞き&体験した新鮮な情報と、自分の過去の経験と知識を織り交ぜてアイデアを考えるということが出来ました。普段PCの前では使わない身体と脳を使った有意義な3日間でした。
参加者:H
乗鞍高原、標高1500メートル、白樺の林のなかの二泊三日。鍬を振るったり、山の水で淹れた珈琲を頂いたり、地元のかたの乗鞍・愛の語りに聴き入ったりすることができました。夜は焚火だ! 命の洗濯になりました。そして何が得られたか? それは、都会に戻ってしばらくしてから沁みるように実感されて来るようです。たとえば何だか身体が軽くなったような気がする。
参加者:W
乗鞍の方々にお話をお聞きし、「自然と共存する」にはどうしたらいいかを考える機会を頂けました。また、普段味わうことのできない大自然の中でいつもとは違う「ものの捉え方・アウトプットの仕方」を得られたと思います。
一緒に研修に参加した会社のメンバーとは、2泊3日の中で、たくさんコミュニケーションを取ることができ、より良いチームワークで仕事ができると思いました。
参加者:K
普段体を動かす機会が少ないため、体力的に不安がある中での参加でしたが、マウンテンバイクや山道の整備などの体験は、直に乗鞍の自然を感じることができ、日常では味わえない気持ちよさがありました。
地元の方のお話を伺う時間もあり、ただ自然を見るだけでなく、より深く乗鞍の自然について知ることができ、貴重な経験をすることができました。